PS3の抱えるジレンマ 9/26
インプレスに西川善司氏のTGS2007関係の記事が掲載されています。西川氏の記事はいつも興味深く読ませていただいてますが、私もTGS2007に行った際にPS3を取り巻く開発状況に若干の変革を感じ取ることが出来ました。
・GT5プロローグの光と影
私も長時間並んでプレイした「グランツーリスモ5プロローグ」。公言どおり1080p/60fpsが実現されてはいるものの、実機映像を見る限りでは「現時点での限界性能を無理やり引き出している」事が伝わってきます。技術レベルの高さで知られているポリデジが「意地」で叩き出した映像表現とも言えるでしょう。
つまりは、他のソフトハウスが同等の映像表現を実現するのは「無理とは言わないまでも厳しい」と言うのがPS3の抱えている現状でしょう。高いソフトウェア技術や開発者のコダワリを持ってしても「1080p/60fps」に手が届くのかどうかの現状では、なかなかに手を出しにくいというのも理解できます。
とは言うものの、ファーストが現時点での限界性能を引き出すべく開発したレースゲームとしては「Forza Motorsport2」と条件は同じです。ダメージ表現の有無を差し引いても、このあたりがハードの能力差と考えてもよいのでは無いでしょうか。
・一捨二得、メリットを捨てる事、得ること
西川氏は「1080p/60fpsに拘らなくなった」と記載してますが、ソフトハウスが720pで「リッチな情報量」や「フレームレートの向上」へと方向転換する事は決して悪い傾向では無いと考えています。SCE平井社長が「マルチ化するにしてもPS3の特色を出して欲しい」とコメントされていますが、無理やり1080p化する事よりもフレームレート改善や大容量ディスクを活かした追加ステージ等でもPS3のメリットを享受することは出来る訳です。
ファーストの作品でも「LittleBigPlanet」や「ラチェット&クランク FUTURE」のように720pではあるものの、「リッチな映像」で全く見劣りしないゲームも多数登場しています。今後暫くはRPGやアドベンチャー等は1080pで高精細な映像の魅力を引き出し、動きの激しいアクション等では720pを中心に展開していくのかも知れません。まぁそれでもファーストのPS3完全専用ソフトはある程度技術的挑戦も行って欲しいですけどね。
・西川氏のスタンス=ゲーマー?
ちなみに西川氏のスタンスは「Xbox360とPS3のグラフィック性能はほぼ同等」と言うものであり、昔から変わっていません。しかしあくまでも「3Dグラフィック性能」に特化した話であり、「ゲーム機として」の差には言及されていません。
私は開発者でも3Dグラフィック研究者でもありませんので、「より高度で面白そうなゲーム」が期待できるハードとしてPS3を応援しているに過ぎないのです。
3DゲームファンのためのTGS2007グラフィックス講座
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070925/tgs3d.htm
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